※本記事は2021年1月29日時点の情報を元に執筆しています。
株式会社fluctアプリソリューション本部コンサルタントのはなしーこと花島です!
2020年6月23日にAppleによるWorldwide Developers Conference 2020(以下WWDC20)が開催されました。その中で、2020年秋頃にリリースされるiOS 14のプライバシーポリシーについて、大きな変更が発表されました。対象はApp Storeでリリースされている全てのアプリです。
iOS 14では、IDFAの使用に制限がかかり、ターゲティング型広告(Appleにおける追跡型広告)を含む広告配信を行うことが難しくなると予想されます。
今回は話題のIDFA取得オプトイン必須化について現時点の各社の発信情報と、fluctがおすすめする対応をまとめております。
Appleの発表
Apple-IDFA取得オプトインの必須化は2021年春先に
2021年1月27日のプレスリリースで以下を発表
・新しいプライバシー情報セクションの提供
・IDFA取得オプトインの必須化は2021年春先から
↓Appleでのデータプライバシーデー:透明性の向上とユーザーのエンパワーメント-Apple
Apple-AppTrackingTransparency要件の更新
2021年1月28日リリース
SKAdNetworkのビュースルーアトリビュージョンとアプリでのPrivate Click Measurementのサポートの追加を予定。
詳細は近日公開予定とのこと。
↓AppTrackingTransparency要件の更新
各社の対応
Google-同社アプリでATT表示をしない方針を表明
2021年1月27日リリース
同社アプリでATTのポップアップを表示せず、代わりにSKAdNetwork等を利用し、Web向けに開発しているプライバシーサンドボックスのように、アプリにおいてもプライバシーを尊重したエコシステムの維持に投資していくことを表明しています。
↓AppleのiOS14ポリシーアップデートのためのパートナーの準備
AppsFlyer-18%のデバイスが「制限付き」カテゴリに該当
2020年1月25日リリース
・18%のデバイスが「制限付き」カテゴリに該当
・「制限付き」カテゴリは、ユーザー年齢、ユーザーの年齢が不明、教育モードの要因が当てはまる
↓iOS 14のデバイスでIDFAがゼロになった知られざる話 _ AppsFlyer
Kochava-IDFA取得を拒否された場合の対応
2021年1月27日リリース
Kochava=アメリカのモバイル向け効果測定ツール(MMP)の会社です
AppleのFAQを引用し、IDFA取得をオプトインされていない場合は、フィンガープリント等の方法でユーザーを特定することをAppleは禁止していると言及
↓Apple’s AppTrackingTransparency (ATT) Framework and You
今後の動きはまだ見えませんが、Appleや広告事業社、計測ツールの最新情報については引き続きウォッチしていきたいと考えております。
fluctのiOS14関連の対応
fluctでは過去にもiOS14関連の情報をリリースしております。情報発信を通して啓蒙活動やディベロッパー様の不安を解消できればと考えております。
■iOS14の概要について知りたい方はこちらをご覧ください
↓iOS 14、ターゲティング型広告への影響は? 対応方法と今後の広告業界について【WWDC 2020】
※2020年7月17日リリース
■ディベロッパーがすべき対応について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
↓『アフター iOS 14 ディベロッパーがすべき「4つの対応」』イベントレポート
※2020年11月17日リリース
こちらでまとめている「4つの対応」とは以下です。
- 広告SDKのアップデート
- SKAdNetworkIDの記載
- ATT(App Tracking Transparencyフレームワーク)対応
- アプリの取得情報の記載
中でも、3.のATTについては2021年に入りダイアログを表示されるアプリが増えてきております。
また、4.のアプリの取得情報の記載は年末からApp Store Connectでプライバシー情報が提出が可能となり、直近でユーザーもAppStore上での確認ができるようになり注目を集めていますね!詳しくは記事をご覧ください!
■SKAdNetwork IDについてはこちら
Fluct SDKを配信中のディベロッパー様向けに、接続先デマンドのSKAdNetwork IDの一覧をまとめたページもご用意しております。
多くの情報が錯綜しておりますが、今後もfluctでは iOS 14 について情報発信を行なっていければと考えております。
もしもご不明な点などありましたらお気軽にお問い合わせください!
今後の動きはまだ見えませんが、Appleや広告事業社、計測ツールの最新情報については引き続きウォッチしていきたいと考えております。